いかがお過ごしでしょうか?coです。
ノーベル賞の各賞が発表される時期ですね~。
日本人も毎年何かしらの賞に関わっているようで、すごいなぁ!!とちょっと誇らしくなります。
ノーベル賞とは縁もゆかりもない生活をしていますが、話題になるとちょっと気になることが出てきたりします。
- ノーベル賞って賞金はあるの?
- メダルはもらえる?
- 授賞式は海外だけど、飛行機代って誰持ち?
などという、とてもレベルが低いのですがわたしのような庶民はそんなことが気になったりします。
というわけで、こんなゲスい 素朴な疑問について色々調査してみました!
ノーベル賞の賞金は一人いくら?
ノーベル賞の賞金は2021年度は
1000万スウェーデンクローナ(約1億2700万円)です。
といっても、これは一つの賞に対しての賞金です。
ノーベル平和賞の団体受賞以外は最大で3人までが一つの賞を受賞できます。
その場合は賞金を分け合う形になります。
受賞者が2人の場合は、折半ですが3人になると業績への貢献に講じて配分の割合が変わってきます。
なんかシビアですね~。
例えば、2021年のノーベル物理学賞の場合は3人の受賞者がいらっしゃいました。
「気候変動モデルの開発と物理システムの解明」の功績に対して
- 真鍋淑郎氏
- クラウス・ハッセルマン氏
が賞金の半分=約6350万円を二人で折半します。
なので、一人当たり約3175万円となります。
そして、残りの約6350万円は「物理システムにおける不規則性と揺らぎの相互作用」の研究への功績により
- ジョルジョ・パリージに授与されます。
真鍋氏とハッセルマン氏は同じ分野での研究だったので、二人で分け合うことになったんですね。
そういう仕組みだったということを初めて知りました。
賞金の受け取り方は?
賞金は小切手で授与されるそうです。
各自で換金するということなんですね。
各国に住んでいるのだからそれぞれの国の通貨で換金できるようにって事でしょうか。
賞金を日本円に換算しましたが、良く考えたら真鍋淑郎氏は日本に住んでないんだからドルで換金しますよね(笑)
賞金の出所はどこ?
この賞金はノーベル賞の生みの親、アルフレッド・ノーベルの遺産を元手にしたノーベル財団から贈られます。
毎年1億円超の賞が5つですから5億円を超えるお金です。
どうやってそんな大金を毎年捻出するのだろう?と疑問が沸きます。
なんと資産運用によって維持しているそうです。
ですので、リーマンショックが影響した2012年頃は一つの賞につき、800万スウェーデンクローネだったそうです。
その後2017年に900万スウェーデンクローネになり、2020年から1000万スウェーデンクローネに引き上げられました。
財務状況が改善されたことが要因だそうです。
運用が上手くいっているようで何よりです(笑)
経済学賞
ただ、一つ例外があります。
経済学賞の賞金はノーベル財団が財源ではありません。
この賞だけはスウェーデン国立銀行がお金の出どころです。
というのも、経済学賞はスウェーデン国立銀行が設立300周年の祝賀行事の一環として、ノーベル財団に働きかけて設立された賞だからです。
他の賞のように、アルフレッド・ノーベルの意思によって生まれた賞ではないのです。
賞金に税金はかかる?
ノーベル賞の賞金は所得税の課税対象ではありません。
所得税法に所得税を課さないものとして、「ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品」と定められているからだとか。
すごい!名指しで法律に載っているって!
さすがに栄誉ある賞であるということも理由でしょうが、日本人が過去に受賞したことがあるからこそ法律にまで登場するんでしょうね。
そこで、疑問が沸くのが経済学賞です。
さきほど触れましたが、この賞はノーベル財団から賞金が贈られる賞ではありません。
これまでに日本人受賞者がいなかったので話題に上ったことがなかったのですが、もし受賞者が今後現れたとしたら、この賞の受賞者だけは所得税を支払うのでしょうか?
んん~???
もしかしたら何か特例のようなものとか、法改正の動きが出るかもしれませんね!
ノーベル賞を授与する側はノーベル賞の他の5つの賞と経済学賞を切り分けて考えているかもしれませんが、受賞する側や、ニュースとして知る一般人的には同じものという感覚ですもんね。
ノーベル賞でもらえるものは?
ノーベル賞を受賞したら、もらえるのは賞金のみでしょうか?
本当にゲスい疑問ですみません(-_-;)
でも、調べました(笑)
ほかにももらえるものがありましたよ!
メダル
そうです。
ノーベル賞を受賞するとメダルももらえます。
しかも受賞者が希望すれば4個もらえるそうです!
一つは18金で金メッキを施したもの
あとの三つはブロンズ製です。
Florian PircherによるPixabayからの画像
アルフレッド・ノーベルの写真と生まれた年、亡くなった年が書かれています。
裏には女神像と受賞者の名前と受賞年が刻印されています。
メダルの価値は?
ノーベル賞のメダルは18金に24金のメッキが施されています。
平均の重量は175gとされています。
金1gを7000円とすると、122万5000円となります。
ですが、2014年に米分子生物学者のジェームズ・ワトソン博士のノーベル生理学・医学賞のメダルが475万7000ドル(約5億7000万円)で落札されたということでニュースになっていました。
単なる金属の価格ではなく、ノーベル賞というお金に変え難い付加価値があるのですね。
賞状
その他には賞状がもらえます。
賞状の半分にはスウェーデン語で受賞者に関することなどが書いてあるようです。
スウェーデン語が分からない人には英語の訳も貰えるみたいです。
あとの半分には美しい絵が描かれていて、驚くことに受賞者一人一人違う絵柄なのだとか。
この絵は受賞者や受賞理由などと何か関係があるのでしょうか。
そして、この絵を描いているのはスウェーデンの有名な画家だったりするそうです。
なぜか残念なことに生理学・医学賞は絵柄はなく、あっさりした感じの賞状でした。
毎年同じもののようです。
少しですが、賞状の画像を集めました。
それぞれのリンクから飛んでください。
ノーベル物理学賞 朝永博士の賞状へ
⇒ 筑波大学HP
ノーベル化学賞 野依良治 名古屋大学特別教授の賞状へ
⇒ 名古屋大学HP
ノーベル化学賞 吉野彰 名城大学教授の賞状へ
⇒ 名城大学HP
ノーベル化学賞 鈴木章 北海道大学名誉教授の賞状へ
⇒ 北海道心臓協会HP
ノーベル生理学・医学賞 大隅良典 東京工業大学栄誉教授の賞状へ
⇒ 東京工業大学HP
ここまでわたしの小さな疑問を色々調査しました。
どんな方がどの賞を受賞するかももちろん興味があるのですが、これからは賞状の絵柄にも注目したいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では、また。
ごきげんよう。