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週休三日制・給料はどうなる?導入企業の働き方や成功に必要なことは?

いかがお過ごしでしょうか?coです。

え?!週休三日?!
めちゃくちゃ嬉しい!!

でも、どうせそのうち消えてなくなるんだろうな。と思っていたんですが、政府は本格的に普及させたいようですね。

新型コロナウイルスの影響で、テレワークや時差出勤が珍しい物でもなくなってきた今、選択的週休三日制を取り入れようという会社も出てきているようですね。

そりゃあ、休みが増えれば嬉しいに決まってますけど、心配なのは給料です。
休んだ分給料が減ってしまうなら、休まず働くよ!って方もいらっしゃいますよね。

わたし的には、どうせそんなの都会の有名企業の話だろーよ。
田舎の中小企業には一切関係ないさ!って感じです。

そこで、今日は一番気になる給料はどうなるのかや、実際、導入した企業はどういう働き方をしているのか成功させるためにするべきこと、さらには、中小企業への普及はどうなるのかを調査していきたいと思います。

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選択的週休三日制・給料はどうなる?

ではでは、早速気になるお給料問題から見ていきましょう。

週休三日制での働き方は大きく分けて3パターンあります。

理想形:給与→&労働時間↓

まさに理想ですね!

お給料はそのままで、お休みだけが増えるんですよ!

今まで、やりたいことはあったけど時間がない。って方はそれにチャレンジできますし、時間はあるけどお金が足りないって方は副業で稼げばその分を回すことだってできますよね!

本当だったら会社で働いている時間を副業に充てるんだから、労働時間は増えずに収入だけが増えるなんて最高です!!

こんな夢みたいなことやれる企業なんてないよなぁ。って思ったらあるじゃないですか!

日本マイクロソフト

日本マイクロソフトHP

 

実験的に導入してみたそうですが、なんと労働生産性が40%増加!
社員の満足度は92.1%!

すごいですねぇ。

でも、本格的に導入したということはニュースになってないんですが、なんでなんでしょう?
やっぱりそんなに美味しい話はないんでしょうか?

 

シグナルトーク

シグナルトークHP

 

有名企業ではありませんが、2017年に実施したゲームの開発などを行っている会社です。
4年ほど前に実施し、その後どうなったのかは不明です。

HPを見ても、労働時間を減らすことに取り組んでいるとはありますが、「週休三日制」という文言はありません。
もうやってないのかなぁ。

やっぱり実際問題として導入するのは難しいんだろうなぁ。と思ってしまいますね。

 

時間形:給与→&労働時間→

お給料はそのまま、働く時間もそのまま。
ただし、1日あたりの労働時間は増える。というものです。

元々残業が多い会社だと、今までと同じように働いて休みが増えるならラッキー?

あれ?でも、これまでは時間外手当として勤務時間内より割高の手当てを貰っていたとしたら、勤務時間内として扱われるとなると全体的な収入は下がってしまうんじゃないでしょうか?

元々時間外手当という形では支給されていなかった企業が対象なんでしょうか?

導入企業している企業を見ていきましょう。

この形式を導入している企業は多いようです。

ファーストリテイリング

ファーストリテイリングHP

 

転勤のない地域正社員のみが対象です。

8時間×5日=40時間 ⇒ 10時間×4日=40時間

1日2時間勤務時間が増えるとどうなんでしょう?
ユニクロの販売の方だと1日中立ちっぱなしなのでかなりしんどいんじゃないかなぁなんて思ってしまいます。

休日は増やすけれども、出勤日の労働時間を増やすことで総労働時間は変わらない、給与も変えない、というパターン

総労働時間を減らし、それに伴って給与も一定の割合で減らす、というパターン

総労働時間を減らすけれども給与は変えない、というパターン。

 

佐川急便

佐川急便HP

 

正社員として雇用されているドライバーの方が対象です。

1日の労働時間が 8時間 ⇒ 10時間 となります。

疲れた状態で運転することになりそうなんですが、大丈夫なんでしょうか?
なんかちょっと心配になります。

 

時間形:給与↓&労働時間→

休みが増える⇒働く時間が減る⇒その分の給料が減る

というごくごく当たり前のパターンですね。

お金よりも自由になる時間が大切な人むけです。

ではこちらも導入企業をご紹介です。

yahoo!

Yahoo!HP

 

こちらはかなり対象者を絞ってあります。

小学生以下の子供がいるとか、介護や看護をする家族がいる社員限定です。
そういった事情のために離職していく社員に歯止めをかけるのが狙いです。

土日のほかに1日休暇を取れるということですが、その日は無給。
当然月に4日分の給与が減るという仕組みです。

 

日本IBM

日本IBMHP

 

この企業の場合、理由は不問だそうです。

  1. 3日勤務.......給与は50%CUT
  2. 4日勤務.......給与は30%CUT
  3. 5日勤務(40%時短).給与は50%CUT
  4. 5日勤務(20%時短).給与は30%CUT

この勤務パターンの中から選べるのだとか。

働く時間が20%短くなって、お給料が30%少なく?
なんか損した気分になりますね。

 

導入企業は利益を維持できているのか?

労働時間が変わらないパターンの場合は、なんとかなるのかな?と思うんですが、給与を減らすパターンの場合、会社全体の利益はどうなるのか?と気になりました。

そこで、色々調べていくうちに出てくるのが労働生産性というワード。
これがアップすると企業にもメリットがあるということです。

労働生産性とは

労働者一人当たり、もしくは1時間あたりにどれだけ成果を生み出せるかを表したもの

なんだかあんまりピンときませんが、まあ、いかに効率よく働けるかってことですね。

マイクロソフト社が週休三日制を導入して40%もこの労働生産性が上がったということですが、これは凄いことですね。

労働時間に応じて給与を減らすパターンだと、時間も減るけど給料という支出も減るので労働生産性が上がらなかったとしても、とりあえずは現状維持できるのかな?とは思いますが。

マイクロソフト社の場合は、時間は減ったけど支出はそのままってことはいかに内容の濃い時間をすごしたかということですもんね。

逆に言えば、今までいかに今まで無駄な時間を過ごしていたのかってことにも...いやいや。

結局は、一人ひとりの能力や意識のの向上が大きくかかわってきそうですね。

 

実際に、営業成績が下がってしまい、週休二日に戻してしまう企業もあるのだとか。

労働生産性を上げる=濃厚な時間を増やす必要があるという意識を社員が持つことが出来なかったようです。

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選択的週休三日制・成功させるには?

一度週休三日制を導入したら、そのまま継続させたいですよね~。

トライアンドエラーで挑戦し、良いものにしていくなんていうと聞こえは良いですが、他の会社からみたらあまり恰好いいもんじゃないですよね。

最初に充分対策を練ってから始めた方がいいんじゃないかと思います。

仕事量・質の確保

これまでと同じだけの仕事量をきっちり確保するのが大前提になります。

もちろん、質を落とすわけにもいきません。

1日の労働時間を増やせば「時間」は確保できますが、8時間働いていたのが10時間に...となると疲れてくると思うんです。
その状態で仕事を続けるとどうしても質が落ちるような気がします。

心も体もリフレッシュして質を落とさないように出来る工夫が何か必要ではないでしょうか?

労働時間を減らさないパターンの場合は、どうしても仕事量を確保するのが難しいですよね。

無駄な時間を極力省いて、1時間当たりの業務量を上げる必要がありそうです。

週休三日制を選択していない社員にしわ寄せがいってしまっては元も子もありませんから。

 

コミュニケーションの確保

例えば一つの部署で、常に誰か休んでいるというような状況になるとコミュニケーションをとるのが難しく、連絡漏れによるミスなどが起きてしまうことが考えられます。

このコミュニケーション不足ですが、わたしも実体験として感じました。

つい最近わたしの会社でもこんな状況になりました。
週休三日制を導入したなんて先進的なことではなく、新型コロナウイルスの影響で業務が減ったため社員が個別に休業を取得したんです。

取引先から電話があっても、「本日は休みを取っております」なんて対応しか出来なくて、先方に不便な思いをさせてしまいました。
1度や2度なら休みを取ることくらいあるだろうということで済みますが、何度も繰り返してしまうとその会社との縁が切れてしまうかもしれません。

また、会社内部でも「これは○○さんの担当だから」と仕事が後回しになってしまったりということもありました。
急ぎでなければそれでもなんとかなりますが、即対応しないといけないことだと休んでいる人に電話をして...なんてことにも。

例えば政府が推進するように、副業のためとか勉強のため学校に行っているという場合だとすぐに連絡も取れないかもしれないので業務に支障を来すことになります。

このあたりの対応をどうするか考えておかないと、結局休みを取りづらくなって週休三日制を選択する人がいなくなってしまいそうです。

いっそ、会社自体が週休三日制になればいいのに。と思いますけど...。

まあ、新型コロナウイルスの感染防止のために一度に同じ建物にいる人数を減らすって意味もあるので、会社が一斉に休みになるってことはないですけどね。

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導入企業に補助はあるのか?

選択的週休三日制って実はかなり前から言われてるんですよね。
そろそろ本格的にやり始めるとなると、助成金なんかの整備も整っていたりするのかなぁと気になりました。

2021年4月19日の「自民党1億総活躍推進本部の提言案」には、

政府に推進予算の確保を要求

とありました。

奨励金などの制度の検討もしているとのことなので、助成金なんかのことなのかなしれません。
まだ何もはっきり分かりませんけど。

働き方改革助成金

週休三日制を導入したことによって支給される助成金がありました!

と、言っても「東京都産業労働局」のHPにて紹介されているのでこちらは東京都限定なんでしょうね?

週休3日制度を導入すると、10万円が支給される助成金です。

詳しくはこちら ⇒ 東京都産業労働局

 

少しでも助成してもらえるなら、試験運用してみようか...という企業も出てくるかもしれませんね。

 

選択的週休三日制・普及するのか?

で、この選択的週休三日制は世の中に浸透するのでしょうか?

2020年の時点で取り入れている企業は8.3%

8.3%“も”というのか8.3%“しか”というのかどちらなのでしょうか?

現在、新型コロナウイルスの感染防止の観点から、テレワークや時差出勤などを取り入れている企業が多くあります。
選択的週休三日制を取り入れるなら今が一番の好機なのではないかと思います。

2021年度で統計を取ったらどのくらいのパーセンテージになるんでしょうか?
減ってるということは考えにくいですね。

 

こちら↓、厚生労働省の資料なのですが、ビックリしました!

従業員が100人以下の企業で、導入率が増えてるんですよ!!
2016年からの5年間で、3ポイントくらい増えてますよね!!

先見の明がある中小企業の社長さんもいるんですねーー。

そして一番増え幅が大きいのがもう少し大きい、1000人未満の企業です。
こういう制度は超大手が先陣を切って広めていくのかと思ったんですが、2019年からガクッと減少してしまいました。

大手が無理ならもうこれ以上増えないのかなぁなんて思ってしまいます。

ネット上でも、

「それよりも先に有休消化100%を」
「業種によっては週休1日なのに...」

何ていう声もあります。

そうなんですよね。
地方の中小企業なんて、未だに完全週休二日制でさえないんですから、週休3日なんてどこの世界の話?って感じですよ。
と、田舎の中小企業に勤めるわたしが言ってみる。

 

助成金があれば、もし導入が失敗して会社の利益率が低下することになっても痛手が少しで済むので、導入してみようという企業も出てくるかもしれません。

まずは制度を整備してから普及を目指すのが良いんじゃないかなぁと思います。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

では、また。
ごきげんよう。

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