いかがお過ごしでしょうか?coです。
2021年11月3日、日本がCOP26で化石賞を受賞!というニュースが入ってきました!
え?何々?なんかいいことしたの?
と思ったんですが、どうやら喜ぶべき賞ではないようです。
しかもそんな賞を日本が貰ったのは初めてではないのだとか...。
どんな意味があるのかが気になります。
そこで今回はCOP26の化石賞について
- 過去に受賞したのはどの国?
- 一体どういう賞なのか?
- なぜそんな賞を受賞?
などなど、疑問について調査してみたいと思います!
化石賞・歴代の受賞国
これまでに受賞した主な国は、日本、アメリカ、オーストラリア、ロシア、カナダ、サウジアラビア、スウェーデンなどです。
これは年間化石賞ではなく、本日の化石賞なので会期中に複数回受賞する国もあり、かなりの国が受賞している模様です。
ちなみに日本は2位でした。
中途半端な...。
日本が受賞した2021年11月2日は
1位:ノルウェー 2位:日本 3位:オーストラリア
11月1日 ⇒ 1位:UK 2位:オーストラリア
オーストラリアはすでに2回受賞してしまいました。
また、毎日必ず1位から3位までが決定するわけではないようです。
票が1ヶ国に集中してしまう日もあるんですね~。
2019年のCOP25受賞国一覧
12月3日 ⇒ 同率:オーストラリア、日本、ブラジル
12月4日 ⇒ 1位:ボスニア・スロベニア 2位:オーストラリア 3位:ベルギー
12月5日 ⇒ アメリカ、ロシア
12月7日 ⇒ アメリカ
12月9日 ⇒ 1位:アメリカ 2位:アメリカ、オーストラリア 3位:アメリカ、カナダ
12月11日 ⇒ 1位:日本 2位:ブラジル
12月12日 ⇒ 1位:アメリカ 2位:EU(欧州連合)、特にカナダ、オーストラリア 3位:オーストラリア
12月13日 ⇒ ブラジル・大賞(Colossal Fossil award)
アメリカは1期間中に6回!!
これはひどいですね...。
化石賞とは?
そもそも化石賞とはなんなんでしょうか?
簡単に言うと国連気候変動枠組み条約締約国会議=COP(今回はCOP26ですが、これは26回目という意味です。)において地球温暖化対策に積極的に取り組んでいない国に贈られる賞です。
Today’s #COP26 🏆#FossiloftheDay🦖 Award🏆 goes to…
🇳🇴 Norway (1st) 🇯🇵 Japan (2nd) and 🇦🇺 Australia (3rd) for all promoting fossil fuels – from Norwegian gas to coal in Asia, and CCS 👎#RayoftheDay🌞 also goes to 🏴 Scotland and 🇮🇳 India 👏
Read: https://t.co/2B04lxm16y pic.twitter.com/D2iEQOHasd
— Climate Action Network International (CAN) (@CANIntl) November 2, 2021
この「化石」という言葉は、温室効果ガスを発生させる化石燃料と、古臭い考え方を皮肉っている意味が込められています。
受賞国の発表の際の映像や、Tweetに使われているジュ〇シックパークを彷彿とさせる恐竜のが、石器時代から進化していない古い考え方を象徴しているようですね~。
国際NGO「気候行動ネットワーク(CAN)」のメンバーが地球温暖化対策の進展をブロックするのにベストを尽くした国に投票してその得票数によって決定するのだとか。
ブラックジョークが効いてますね!
本日の化石賞
もうちょっと詳しく解説していきます。
この化石賞には2種類あります。
その一つが本日の化石賞(Fossil of the Day Award)
日本が受賞したのがこちらになります。
これはCOP期間中に毎日発表されるもので、Tweetでも分かるように1位から3位までが発表されます。
そして最終日には大賞が発表されるようです。
毎日夕方に授賞式が開催され大盛り上がりの一大イベントだそうです。
日本での報道を見るとCOP開催国の中で唯一選ばれたような印象を受けますが、COP期間中の1日の中で選ばれる3ヶ国のうちの一つということです。
以前受賞した際に、COP25に出席しスピーチした当時の小泉環境相が、「日本のみがもらっている、と受け止めている方がかなり多い」などと誤解を受けている旨の発言をしていたこともあります。
年間化石賞
もう一つが、年間化石賞(Fossil of the Year Award)です。
これは1年間で最も地球温暖化対策の進展を妨害する政策を打ち出した国に贈られる賞ということになりますね。
この賞については、いつどこで発表されるのかは現在調査中です。
また判明したら追記しますね~。
今世紀の化石賞
2種類といいつつ、3つ目の化石賞についても触れておきます。
この今世紀の化石賞(Fossil of the century)は、2000年のCOP6において、アメリカ合衆国が受賞しました。
当時のブッシュ大統領が京都議定書不支持を表明したためです。
その名の通り、その世紀一の賞で最大の皮肉が込められた賞ですね。
1世紀に1回なので常設されているわけではないですよね。
次の賞は100年後になりますが、その時にこの賞があるのか、また、まだ温暖化と闘っているのかは不明です。
日本の化石賞の理由
日本がこの化石賞という不名誉な賞を受賞してしまったのはなぜなんでしょうか。
今回のCOP26で木下首相のした演説の内容は
アジアの脱炭素化支援のために途上国への支援をする
というものでした。
これだけ聞くととても良いことを言っているように聞こえたんですが、別の意味がありました。
COPでは「石炭の段階的廃止」が優先目標として掲げられているのに、アジアへ支援するためにも2030年以降の20年間石炭火力発電をすると明言していることになるというのが受賞の理由でした。
岸田首相はとても手ごたえを感じたみたいでしたが、化石賞を受賞してしまったんですよね...。
前回のように期間中に2回も受賞しないことを祈るばかりです。
地球温暖化の問題となるとグレタ・トゥーンベリさんに注目が集まりますが、この賞についても注目していきたいと思います。
また、新しい情報が公表されたら追記していきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では、また。
ごきげんよう。