いかがお過ごしでしょうか?coです。
オリンピックに引き続きパラリンピックで熱戦が繰り広げられていますね。
開催すべきだったかどうかということはさておき、頑張っている選手の活躍には感動を覚えます。
そんな中、注目が集まったのがゴールボール。
パラスポーツは車椅子を使ったり、ルールが違っていたりするのは知っていましたが、全く聞いた事のない競技があるのは知りませんでした。
もしかしたら、メダルが取れるかも?!という期待も出来るゴールボールについて
- どんな技がある?
- 競技をスムーズにする工夫って?
- そもそもどんなルール?
- 一番の見どころはなに?
- 試合があるのはいつ?
などなど興味津々であれこれ調査してみました!
Contents
ゴールボールの技
まずはパラリンピック1日目に注目の競技となっていた理由、ゴールボールの技についてです。
なんかすごい技を使って競技を行っているみたいです!
音を使った駆け引き
視覚を遮って聴覚や触覚など他の間隔で行う競技ですが、音を使った駆け引きの技が凄いです。
どの選手がボールを投げるのか分からなければ、どの方角からボールが飛んでくるかが分からず、防御がしにくいです。
音に関してはこんな技が使われています。
ホンの一握りの例ですが...。
- 投げる選手とは別の選手がわざと足音を立てたり、床をたたく
- 3人が一斉に前に進んでいく(足音を立てる)
- 別の選手が持っていたボールを素早く投げる選手に手渡す
スーパーショット
もちろん、投げ方自体にも色々な技があります。
- 回転投げ
投げる時に体を大きく回転させます。
すると遠心力で鈴の音があまり鳴らずどこに飛んでいくか分かりにくくなるそうです。
- 高速ショット
とくに男子は凄いスピードのショットを決めます。
どこに飛んできたか分かっても勢いがありすぎて止められないそうです。
その速さおよそ時速70キロ、投げてからゴールまで1秒かからないんだとか!!
- 絶妙なコントロール
特に女子の場合、体の大きな外国人選手に比べるとパワーショットが打ちにくいそうです。
それをカバーするのがコントロール!
ゴールの端から3mと6mのところを狙うそうです。
そこは防御している人と人とのスキマが開いていて、ゴールできる確率が高い場所だそうです。
守備
攻撃だけでなく、守備の時にも技が使われています。
ボールの音や相手選手の足音、はたまた気配などからボールの位置を把握してゴールを阻止します。
その際、止めるのは手よりも足や胴体です。
なぜならゴールボールのボールは、バスケットボール2つ分の重さがありかなり重いです。
そして、70キロもスピードが出ているボールを手で止めようとして顔にでも当たったらとんでもないことになってしまいますよね。
なのでボールの飛んできている方向に足を向けるという超絶技巧を使ってボールを止めるのです。
といっても、手も使っている人が大半のようで全身での防御の方が多いようです。
ゴールボールの工夫
次にゴールボールという競技にはいろいろな工夫がされているそうなので、そちらをご紹介します。
コートのライン
競技を見ていた方なら気付かれたかもしれませんが、選手の皆さんは守備の時も攻撃の時も常にきちんとしたポジション取りをされています。
なぜ何も見えていないはずなのにこんなことが出来るかというと、秘密はコートのラインです。
単にテープが貼ってあるだけではなく、その下に糸が敷かれているのです。
ですので、この糸のでっぱりを触って自分の位置や向きを確認するのです。
良く見ていると選手の皆さんが構える時にコートに引いてあるラインを撫でるようなしぐさをしていませんでしたか?
プレー中はお静かに
音が頼りのスポーツなので周りの騒音は許されません。
ですので試合を観戦している観客は「プレー中はお静かに」などと書いたものが掲げられ、「クワイエット プリーズ!(Quiet Please!)」のコールがされた時は音を立ててはいけません。
点数が入った時などの拍手や声援はもちろんOKです。
競技がスムーズに進められるような工夫がされています。
ゴールボールとは?
元々は第2次世界大戦で視覚に障害を受けた傷痍軍人のリハビリテーションのために考案されたプログラムの一つでした。
他のパラスポーツは健常者のスポーツのルールをアレンジした物が一般的ですが、ゴールボールは障害者スポーツ独自の競技です。
一言でいうと、視覚を遮った状態でボールの音を頼りに相手のゴールにシュートを決めるスポーツです。
ルール
ルールを簡単にご紹介しておきます。
- 1チーム:3名
- コート:バレーボールと同じ大きさ
- ゴール:幅9m×高さ1.3m
- 試合時間:前後半12分ハーフ
ボールを相手のゴールに入れるため工夫を凝らして投げます。
基本的には転がすのですが、自陣チームエリアとコート中ほどのニュートラルエリアの両方い1回ずつ付いていれば大きくバウンドさせてもOKです。
ですが、バウンドさせることに気を取られて、エリア内に接していなければペナルティーを取られます。
ボールを投げて相手がゴールを阻止すると、攻守が逆転して10秒以内に投げてボールがセンターラインを越えていないといけません。
ですので、じっくり投げる方向や投げ方を考えている時間はありません。
凄くスピーディにゲームが展開していきます。
ボール
特徴的なボールについても調査してみました。
バスケットボールと同じ大きさですが、重さは2倍の1.25㎏
中に2つの鈴が入っていてこの音によってボールの行方を推測します。
また、音が外によく聞こえるように上半分に4つ、下半分に4つの計8か所の穴が開いています。
ですので、空気は入っておらずあまり弾みません。
アイシェード
視覚を遮るために全員がアイシェードを着けます。
全く見えないようにするために、まずアイパッチを貼ってその上からアイシェードを着けるという徹底ぶりです。
アイシェードは一度付けたら自分では触れません。
審判が厳しくチェックしています。
アイパッチとアイシェードによって完全に視覚を遮ります。
ですので、なんと!!国内では健常者もゲームに参加することが出来るのです!
パラリンピックでは当然ながら視覚に障害のある方が出場していますが、他の機会には健常者も試合に出られるというちょっと驚きの特徴があります。
ゴールボールの見どころ
では、ここまでのおさらいを兼ねて見どころをまとめておきましょう。
◆数々の技
- 音を出すこと、また逆に音を消すことによる駆け引き
- 狙いすました場所に投げられたり、70キロの速さだったり、大きくバウンドしたりのショットの多彩さ
- 体のすべてを使った反射神経の塊のようなディフェンス
◆コート上の工夫
- ラインの下の紐を触ることによるポジショニングの妙
◆スピーディな試合展開
- ボールを持ってから相手のゴールに届くまでが15秒足らず
- 攻守の交代は100回以上
◆観客も一体となった静寂な時間
- 歓声と静けさが交互に訪れ、選手と観客が一体化
魅力満載の動画
ゴールボールのルールの説明や、魅力、見どころを解説してある動画がたくさんありましたよ!!
こちらアニメでの紹介。
なんと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」とのコラボになっています。
ギャグテイストですが、内容は分かりやすかったです。
必要最小限のことがドラマチックな映像とともに見られます。
これだけでも見ておけば基本的なことは理解できてとても良かったです。
同じ映像で女性ナレーション版もあります。
あの古舘伊知郎さんが実際の試合の実況をしている動画です。
どんな雰囲気なのかも分かって良かったです。
とりあえず、この3本を見ておくと次の試合観戦への基礎知識が身につくのと同時に、めちゃくちゃゴールボールに興味が湧いているはず!!
ゴールボール代表選手
続いては、今回の東京2020パラリンピックに出場の日本代表選手のご紹介です。
名前をクリックすると自己紹介動画に飛びます。
男子
- 宮食行次(みやじきこうじ)
1995年3月20日生まれ・大阪府吹田市出身 - 金子和也(かねこかずや)
2000年2月8日生まれ・埼玉県さいたま市出身 - 佐野優人(さのゆうと)
2000年6月20日生まれ・大阪府狭山市出身 - 山口凌河(やまぐちりょうが)
1997年1月5日生まれ・鳥取県取手市出身 - 川嶋悠太(かわしまゆうた)
1994年9月24日生まれ・東京都東大和市出身 - 田口侑治(たぐちゆうじ)
1991年2月16日生まれ・広島県竹原市出身
女子
- 浦田理恵(うらたりえ)
1977年7月1日生まれ・熊本県南関町出身 - 欠端瑛子(かけはたえいこ)
1993年2月19日生まれ・神奈川県横浜市出身 - 高橋利恵子(たかはしりえこ)
1998年3月20日生まれ・広島県広島市出身 - 若杉遥(わかずぎはるか)
1995年8月23日生まれ・東京都青梅市出身 - 天摩由貴(てんまゆき)
1990年7月26日生まれ・青森県八戸市出身 - 萩原紀佳(はぎわらのりか)
2001年3月3日生まれ・埼玉県鳩ケ谷市出身
ゴールボールの試合日程
最後に東京2020パラリンピックのゴールボールの試合日程を記しておきます。
日本男子
8月25日(水) 13:15~
8月27日(金) 13:15~
8月28日(土) 14:45~
8月29日(日) 9:00~
日本女子
8月27日(金) 10:30~
8月28日(土) 13:15~
8月29日(日) 10:30~
9月3日(金)
女子3位決定戦 ⇒ 13:15~
男子3位決定戦 ⇒ 15:00~
女子決勝 ⇒ 17:45~
男子決勝 ⇒ 19:30~
あれこれ調べていたらがぜん興味が湧いてきました。
次の試合が楽しみです!!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では、また。
ごきげんよう。