いかがお過ごしでしょうか?coです。
2021年4月25日から4都府県に緊急事態宣言が出されました。
今回で3回目ですね。
初日の25日は日曜日ということもあって人出はあまり変わらなかったようです。
1回目の宣言の時とは大きく変わってきてしまっています。
そもそもこの3回目の緊急事態宣言は効果があるのでしょうか?
そして、この3回目で感染が下火にならなければさらに4回目、5回目と続いてしまうのでしょうか?
今日は今回の緊急事態宣言は本当に効果があるのか?
2回目の緊急事態宣言が出されたころからちらほら耳にしだしたコロナ慣れとはなにか?
などについて調査してみました。
Contents
緊急事態宣言の効果はあるのか?
今回の緊急事態宣言は効果がないんじゃ...と多くの人が思っているようですね。
出典:Yahoo!ニュース
こちら、Yahoo!ニュースのアンケート結果です。
緊急事態宣言が本決まりになる前から投票を受け付けていたようなんですが、わたしが見た時にはすでにこの結果でした。
効果がない ⇒ 85%
薄々誰もが効果はないだろうなぁと思っていることを「仕方なく」受け入れて従ってるんですよね...。
今までで一番感染者が多くなっているのに、今までと同じ...というより、もっと緩い雰囲気が漂ってしまっています。
4回目の緊急事態宣言の初日の映像が各ニュースで映し出されていました。
「人影がまばらです」と言っていたニュースがあったので、あら?意外とみんな外出自粛したのかな?と思って見てみたら...映し出されていたのは、休業の百貨店。
いやいや、休業の店に人が集まってたら驚きますよね。
そして、もっと驚いたのが「ご覧のようにユニバーサルスタジオジャパンには人影がありません」と言ってUSJが映し出されたことでした。
休業中のUSJにお客さんがいたら...不法侵入やん!
一体、何を訴えたいんだろう、このニュースは???と思いました。
他のニュースでは普通に雑踏の模様が写され、インタビューに答えた人は「いつもと変わらないと思います」と言ってました。
休業中のお店が多い場所ではさすがに人はいないようですが、お店が開いていればいつもと同じように出かける人が割といるという印象を受けました。
インタビューを受けていた人たちも、緊急事態宣言が出ていることをさほど気にしていないようでした。
これがコロナ慣れということなんでしょうか?
なぜコロナ慣れしたのか?
このコロナ慣れというのは一体どういうことなのでしょうか?
専門家によると、人々がもはや現在がコロナ禍の緊急事態だとは思わず、心に緩みが出てコロナ以前の生活に戻ってしまうというようなことだそうです。
どうしてこんなことになってしまうのでしょうか?
過度な楽観主義
色々を調べていくと、コロナ慣れの原因としていくつかあげられていましたが、一番納得したのが、過度な楽観主義になるというものでした。
専門的な用語では楽観主義バイアスというそうです。
「自分は大丈夫だろう」とか「ちょっとくらいなら平気」と思ってしまうのだそうです。
わたしの会社はまさにそれなんです。
元々、世の中がマスク不足でマスク転売が問題になっているような時期でさえ、マスク無しで平気で仕事をしている人がいました。
このあたりからすでに感覚が一般的じゃないなぁと思っていたんですが、今はさらに拍車がかかっています。
昨年、社員2人がコロナ陽性者になったんです。
普通、そんなことが起きればこれでもか!ってくらい予防措置を講じますよねぇ。
ところがどっこい、感染者がいても2人だけで済んでクラスター発生とかの大事にならなかったんだから意外と平気。
と、間違った認識を持ってしまったようです。
感染予防の観点から、出来るだけ他社に訪問しない。他社からの訪問を避ける。お客様が来た時に出していたお茶はペットボトルに変更する。などと対策をしていたのですが、それも今はどこ吹く風って感じです。
今が一番感染者が多いんだよ!!!
とわたしは毎日叫びたい気分で過ごしています...。
特定の人をやり玉に
最初に感染が広まった時、特定の業種や特定の人たちに限定して批判したのはまずかったようです。
確かに、飲食店はマスクを外す機会があるので感染のリスクがありますが、でも大規模なクラスターが発生したわけではないですよね。
それなのに、感染源としてターゲットとされて休業を余儀なくされています。
大した保証もなく、生活苦になっても政府から要望に応えているのにそれでも悪者扱いされるとなると要請を拒絶する店が出てきても仕方がないですよね。
そして店が開いてるんだから行こうという人も当然出てきて、1回目の緊急事態宣言の時のような外出自粛が出来ないということになります。
また、軽症の若者が無意識に感染を拡大させたなどともいわれていました。
実際、マスクもせずに遊びまわっていた人もいたかもしれませんが、友達と会うこともせず学校にも行けずきちんと自粛していた人もいます。
そういう人達も、どうせ悪く言われるなら自粛なんてやめてしまおうという気になってしまうかもしれません。
そして、さらにはターゲットとされていない層の人達が「自分は当てはまっていないから大丈夫」と自分に関係ないこととして安心してしまい不用意な行動をとってしまうという危険もあります。
認識の変化
また新型コロナウイルスに対する認識の変化も大きな原因です。
最初、新型コロナウイルスというものが報じられ始めたときは、
未知のウイルス
感染したら命の危険がある
物凄く苦しむ
治療法がない
など、すごい恐怖をあおられました。
志村けんさんや岡江久美子さんなどの有名人が亡くなったことも衝撃的な出来事でした。
ですが、
マスクや手洗いをしていれば感染の確率は低くなる
ワクチン接種をすれば大丈夫
というWITHコロナという感覚が強くなってきました。
それに、名前を誰もが知っているような有名人の重症者や亡くなる方も聞かなくなってきたこともあり、それほど怖い病気ではない。打ち勝てるウイルスだという認識に変わってきました。
それによっても、気を付けていれば大丈夫というある種の成功体験が積み重なってしまったのです。
そして感染に対する不安が弱まり、自粛しようという気持ちが薄れてきてしまったのだと思います。
メッセージの失敗
緊急事態宣言の出し方や、政府のこれまでの対応にも問題があるようです。
まず、4月からの3回目の緊急事態宣言は対象地域が今までで一番少ない状態です。
毎日のようにこれまでで一番多い感染者の報告があり、病床使用率も過去最悪のひっ迫具合にも関わらずです。
第1回目は全国が対象でした。
その時と比べると、対象地域が限定的なのでどうしても、「1回目の時ほど用心しなくてもいいんだな」とか「自分の地域は大丈夫」という油断が生まれてしまいます。
それに加えて、そろそろワクチン接種が始まるから大丈夫なんだろうという気持ちも生まれてきています。
医療関係者の疲弊もこれまでにないほどになっているのに、一般の人たちは全く実感しない状況を作り出しています。
最初に厳しいメッセージを出して気持ちを引き締めておいて、状況の改善具合に合わせて緩めていくと、もう少し頑張ればコロナをおさえられるんだな!と明るく前向きな気持になれ、協力体制も出来てきます。
もうすでにそういう理想的な状況は作り出せなくなってしまいました。
政府の中にこういうアドバイスをする人はいなかったんでしょうか?
また、少し前まで「GoToトラベル」と「GoToイート」で補助金を出してまで移動や飲食を勧めていたので、その真逆の外出自粛や会食自粛を言い出したところで従おうという気にもならないですよね。
ましてや、言い出した張本人の首相が会食をしたり、感染者数が毎日更新されている大阪市の職員が大人数で送別会をしているとなると、大げさに言ってるだけかもしれない。自分一人くらい大丈夫と思ってしまうかもしれません。
緊急事態宣言の効果を上げるには?
もうあらゆることが後手後手に回ってにっちもさっちも行かなくなっているみたいですが、なんとか緊急事態宣言の効果を上げる方法はないでしょうか?
今からでもできることを探してなんとかしないと、大変なことになってしまうと思うのですが...。
要請内容の見極め
まずは、要請する内容を間違ってないか見直したらどうでしょうか?
今まで2度の緊急事態宣言で効果がなかったということは、何かを間違えていたのだろうから、同じように考えても駄目だと思うんですよね。
休業要請の業種
今回も休業要請で一番やり玉に挙げられているのは飲食店ですが、それだけではだめだということはこれまでの結果で実証されていますよね。
とりあえず、感染拡大の原因となった場所やその要因を分析して、同じ業種でまた起こりそうならその業種に休業要請をする。
業種が問題ではなく、そのお店単体に問題があったのだったらそのお店に徹底的な感染対策を要望するというようにしてはどうでしょうか?
例えば、規模に応じて休業要請対象となっている
- 博物館
- 美術館
- プラネタリウム
- 映画館
なんですが、ここってクラスターが発生したことなんてないですね?
もちろん、何か起こってからでは遅いのでその予防措置としての休業要請でしょうが、クラスターが発生する要素ってありますかね?
博物館、美術館、プラネタリウムって、そもそもそんなに大人数が集まるのかな?という疑問は別として、こういう場所って大声なんて出しませんよね?
というか、周りが静かすぎてひそひそ話になりませんか?
映画館も売店などで密になるのを避ければ、映画を上映中はべらべら喋ったら顰蹙だし、飛沫感染のリスクってとても低いように思うのですが。
どちらかというと、図書館の方が入館の敷居が低いので、小さな子供とかが来る可能性も高く、飛沫感染の可能性があるような気がするのですが。
休館にした方が良いといっているのではなく、どういう基準に基づいて休業を要請しているのかが謎なんです。
あと、すごく意味が分からないのが、無観客開催を要請されている施設です。
劇場や野球場は分かるんですが、テーマパーク、遊園地というのが分かりません。
無観客の遊園地ってなに?って感じです。
USJとかのショーを無観客でやれってことですか?
そうなると、休業という判断をすることは端から分かり切ってますよねー。
そして何よりも一番、理由が不明瞭なのがバーベキューの施設です。
これまであちらこちらでバーベキュー参加による感染者が相次いでいるのに、どうしてバーベキュー場は休業しなくても良いのでしょうか?
お酒を提供しなければ休業しなくても良いってことになってますが、どう考えても自分でビールとか持ち込みますよねー。
こういうことからも反発が高まって、休業要請に応じないお店がどんどん出てきそうですよね。
自粛要請の時間
一般の人の行動に対する時間的な制約も意味がないと思うんです。
20時前だったら飲食OKね!っていう人がこれまでもいましたし、今回も絶対いますよね?
夜の飲酒やカラオケやダメだけど、昼カラだから大丈夫!ってクラスター発生したカラオケ喫茶?スナック?が何軒かあったはずです。
あとは、夜の飲食はダメだけどランチならオッケーって人もいましたよね。
こういう屁理屈をこねる人対策に、店側に要望するだけでなく、20時がどうのっていう時間の制約は取っ払った方がいいと思います。
休業補償の充実
散々言われていることですが、休業要請をしたお店への補償を充実させるのが何よりも重要です。
どう考えても補償さえちゃんとしてれば、休業しますよね?
新型コロナの感染を拡大させたい人なんているわけないんですから。
役にも立たないマスクを配るよりもそういうことにお金を使うべきだったんですよね。
あとはやっぱり、国会議員の報酬をカットして休業補償に回しましょう!
老害なんて言われている人も株があがりますよ!
それから、この期に及んで銀座で飲み歩いたり、アリバイを作ってまで送別会をした公務員の人達に罰金を課してはどうでしょう?
そしたら、二度と宴会をしようなんて思わないだろうし、補償のための資金になるし、一石二鳥だと思いますよ。
なかなか実現してくれないので、こんな実現不可能なことばかり考えてしまうんですよね。
どこからからお金を引っ張ってきて絶対やるべきことなのに、どうしてそこに力をいれないんでしょうか?
死亡前死因分析
物凄く恐ろし気な言葉ですが、これはコロナ慣れの一番多きな原因である楽観主義バイアスの対策で唯一効果があるとされている方法だそうです。
これ以上、クラスターが発生しないように今までと同じことをしているだけでなく有効な対策を立てないといけないのでこのくらいインパクトがある方法だと効き目がありそうですよね。
この死亡前死因分というのは、その字の通り、「死亡する前に死因を考える」ということです。
物事を始める前に、その事柄は失敗すると考えて、失敗する原因を考えるという方法だそうです。
どうやったらうまくいくではなく、どうなって失敗するかを考えるので楽観的に考えることは全くありません。
上手くいかなかった原因となったことをあぶりだして、それを排除していけばよいんですね。
例えば、バーベキューをしようと誰かが言い出した時、屋外だから大丈夫だろうという楽観的な考えを捨てて、クラスターが発生したと仮定して、お酒を飲むと気が大きくなってマスクを取って大きな声でしゃべりだすとか、同じお皿から物を食べたりするとか原因を考えるということをやってみるといいんですね。
そうやって考えたとして、じゃあビールを持っていくのをやめようとなるかはちょっと疑問なのですが...。
緊急事態宣言は効果はあるのか?コロナ慣れはなぜ起きる?対処法は?まとめ
ここまで色々と現在の状況を考えてみました。
ずぶの素人であるわたしがあれこれ言ったところで、どうにもならないのですが、それでも考えずにはいられません。
専門家の方たちはなんで有効な対策を立てないのか不思議で仕方がないです。
今回の内容をまとめておきます。
緊急事態宣言に効果はあるのか?
⇒ 大多数の人が効果がないと思っている。
コロナ慣れはなぜ起きた?
⇒ 過度な楽観主義が一番の原因
緊急事態宣言の効果を上げるには?
⇒ 休業補償の充実・死亡前死因分析が必要
今ここで何か対策を立てないと、全く効果がないままゴールデンウイークが終わり、気づいてみれば宣言前より感染者が爆増しているという恐ろしい結果が待っていそうです。
そして、東京五輪を決行してさらに感染拡大。
その後、第4回緊急事態宣言を発令したところでもう後の祭りですよね。
確かに今東京五輪を中止にしてしまうと、これまでの準備がパーになってしまい大変な損失になるかとは思いますが、開催した後の状況の恐ろしさを考えるとやるべきではないと思います。
五輪に照準を絞って様々な努力をされてきたアスリートの方には気の毒だとは思いますが、一方でたくさんの人も我慢を強いられています。
特に、学生さんは一生に一度しかない中学の部活や、高校の修学旅行。
さらにはまだ数回しか大学のキャンパスに行ったこともなく、友達も作れなくなっている大学生なんていう人の方がはるかに多いです。
あっちこっちの顔色を窺って、弱い対策をいくつもするより強力なリーダーシップをもって決断をしてほしい。
そう願ってやみません。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では、また。
ごきげんよう。